<令和3年3月>
この度、発注者指定型となるICT活用工事を須崎土木事務所様より受注いたしました。
<令和3年4月>
そこで、生田組初となるICT建機を導入しました。
導入機器は杭ナビショベルとなります。
杭ナビショベルとは、位置情報をGPSからではなく、「①杭ナビ(測量機器)」から送信され、それを重機に取り付けた「②プリズム」で受信し、3次元データに沿って施工するICT建機になります。※詳細は後述
(ここだけの話、高知県では最初に導入したかもしれないんですよ。)
また、数あるICT建機の中でこの杭ナビショベルを導入した理由としては、
・側にある測量機器から位置情報の受信をするため、精度が良い。
・施工場所がGPS受信が困難な山間部でも、安定して位置情報を出せる。
・導入費用を抑えられる
などが挙げられます。
導入や操作方法などは、古くから馴染みのある(株)富士にご協力いただきました。
さて、ICT活用工事の大きな流れとしましては以下のようになっています。
今回、自社で実施する箇所は「②3次元設計データ作成」「③ICT建機による施工」「⑤3次元データの納品」になります。
「①3次元起工測量」「④3次元出来形管理等の施工管理」は外注となります。
専門業者がドローンや専用ソフトなどを駆使して、「①3次元起工測量」を行い、現況の3次元点群データを作成してくれました。
そして「②3次元設計データ作成」は、自社での作成にチャレンジしました。
使用ソフトは(株)建設システムのSiTECH3DとSiTE-Scopeになります。
こちらも、導入や操作方法の指導は(株)富士にご協力いただきました。
SiTECH3Dに平面図・縦断図・横断図と座標データを取り込み、作成したものはこちら、
工事現場の見える化にも活用できそうです。
次にこの3次元設計データをSiTE-Scopeに取り込み、現況の3次元点群データと比較することで、掘削・盛土など土量の算出ができます。
また3次元設計データと現況の3次元点群データを照合した平面・横断がこちら、
以上の工程を経て、3次元データをICT建機のナビゲーション用端末に取り込み、いよいよ「③ICT建機による施工」がはじまります。
最初の頃は、不慣れにより戸惑いもありましたが、次第に使いこなせるようになりました。
<令和3年5月>
そして、発注者である須崎土木事務所様や工事関係者に対する説明会を開催させていただきました。
上記右の画像がICT建機のナビゲーション用端末になり、3次元データを取り込んだものです。
この横断のラインに従い、施工していきます。
いずれは、ICT施工の全工程を自社で行えるようになりたいですね。
これからも社員一同、技術向上に全力で取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。